横浜スイーツ&カフェ専門学校
谷貝 恵美
パティスリーでの20年以上の勤務経験を経て、パティシエの離職率を改善したいという思いから、2021年に横浜スイーツ&カフェ専門学校に入職。現在は製菓チーフとして、製菓実習の授業や実習全体のとりまとめなどを担当している。
「パティシエの離職率の高さをなんとかしたい!」という思いから教育現場へ
もともとは、個人のパティスリーでパティシエとして長く勤めていて、新入社員の育成を担当していました。パティシエの世界って、実は離職率が高いんですよ。お菓子作りが大好きでこの業界に入ったはずなのに、現場の厳しさに直面し、続けられずに辞めていく新人が多いことをすごくもったいないなと思っていました。そこで、学校時代にお菓子作りの魅力や、今の製菓業界のリアルな現状をもっとしっかり伝えることで、離職率を下げたいという思いが芽生え、2021年に横浜スイーツ&カフェ専門学校に入職しました。お菓子作りのコツを感覚的につかんでほしいから、ボウルの中をしっかり見てもらう
私が担当している実習の授業では、1限から4限までの約4時間を使って1つのお菓子を仕上げます。1年生では、マドレーヌやフィナンシェなどの焼き菓子やショートケーキなど、基本的な洋菓子を一通り作ります。2年生になると、ムースや、スペインのサンマルクやフランスのパリブレストなどの伝統菓子といった、さらに手の込んだものに挑戦していきます。
基本的に、1つのお菓子は授業では1回しか作らないので、1回の授業の中で大事なポイントをしっかり伝えていく必要があります。でも、お菓子作りは感覚の世界ですから、言葉だけで全てを伝えることはできません。感覚的に理解してもらうために、生徒たちにはお鍋の中やボウルの中をしっかり見てもらい、「生地の気泡の粒の大きさはこのくらいだよ」とか、「ツヤツヤじゃなくて、マットな光り方なんだよ」と言葉を重ねて丁寧に説明しています。
生徒たちに理解してもらうためにはどんなふうに伝えたらいいか、いつも試行錯誤していますね。プロである私がなんの工夫もなく話しても、初心者である生徒たちにはうまく伝わらないことが多いんです。生徒たちにどの言葉を選んで話せば伝わるかを日々考えることは、私にとって大きな学びになっています。
基本的に、1つのお菓子は授業では1回しか作らないので、1回の授業の中で大事なポイントをしっかり伝えていく必要があります。でも、お菓子作りは感覚の世界ですから、言葉だけで全てを伝えることはできません。感覚的に理解してもらうために、生徒たちにはお鍋の中やボウルの中をしっかり見てもらい、「生地の気泡の粒の大きさはこのくらいだよ」とか、「ツヤツヤじゃなくて、マットな光り方なんだよ」と言葉を重ねて丁寧に説明しています。
生徒たちに理解してもらうためにはどんなふうに伝えたらいいか、いつも試行錯誤していますね。プロである私がなんの工夫もなく話しても、初心者である生徒たちにはうまく伝わらないことが多いんです。生徒たちにどの言葉を選んで話せば伝わるかを日々考えることは、私にとって大きな学びになっています。
「パティシエになりたい!」という夢を持ち続けたまま社会に出ていってほしい
生徒たちには、お菓子作りが大好きで、お菓子作りを仕事にしたいという夢を持ち続けたまま社会に出ていってほしいですね。そして、パティシエの仕事を長く続けてほしいと思っています。そういう子を一人でも多く育てていくことが今の私の目標です。パティシエという職業の魅力をもっと伝えていきたいと思います。
作ること、食べることを楽しみ、生徒たちの成長を共に見守る
横浜スイーツ&カフェ専門学校には、おいしいお菓子を作ることや食べることが大好きな生徒たちがたくさん通っています。ですから、お菓子を作ること、食べることが大好きな方が入職されたら、きっとすごく楽しめると思いますよ。また、生徒たちはどんどん成長していくので、その成長を見守っていくことに喜びを感じられる人には、この仕事はすごく向いていると思います。私は今、子育てをしながら働いていますが、三幸学園は体制がしっかりしているので、とても安心して働けています。子どもの急な病気や学校行事などで仕事を休むことがあっても、周囲の皆さんが「お互いさまだから」といつも理解してくださるので、すごく助かっていますね。職場の仲間たちと助け合いながら働ける、とても快適な職場環境だと思います。